たびたび連載している「文字を生み出すコツ」ですが、今回は「言い換え」についてです。
前職は「企業ライター」として、約5年ほどとあるサイトでメインライターを務めていました。自分で修業したこと、時には人に教えることもありましたのでその中で思い出したことをご紹介します。
これ。文章が苦手だという方ほど、言われることが多かったワードです。
例えば
「今日は暖かい日だったから、散歩した。暖かいから、薄着の人も多かった。ランニングする人もでてきたから、きっと春が近い。」
暖かいの連続ですね。おそらく、今日の温暖な気候を紹介したかったから、村梶ならこうします。
「雪が解けたのが窓越しから見え、暖かそうだったから散歩した。予想通り、すれ違う人みんな薄着で、ランニングする人も増え始めているから、やはり春が来たようだ」
ね、これならくどくならないし、お散歩に行きたくなった理由や周りの背景まで想像できますよね。細かな状況を観察し、抜き出すだけで、文章に厚みができます。
「語彙力」編でもご紹介しましたが、同じ言葉が続くので単調になりやすい時には「深堀り」「多角的にみる」と、いろいろなワードを絞りだすことができます。
よろしければご参考になさってください。