最近、同世代の子から「上司がうるさい」という相談をされることが増えてきました。どう「うるさい」かというと
コミュニケーションが過剰か足りないかですれ違うようです。そんなことを聴いていると、自身の昔の思い出が蘇りました。
独立前にいたA社での出来事です。その時の私の配属先は基本2名体制で私の他に上司のMさんしかいませんでした。
当時の私はコミュニケーションが良く分かっておらず、必要なこと以外話したくない人でした。一方、Mさんは無言がダメな人。もうずーーーーっとしゃべっています。
やんわり「集中したいから反応できないかも」と伝えても、反応が遅れればすぐ無視したと怒る。話題は大抵私の不得意な野球か下ネタ。相手の思うような返答をしなければ不機嫌になるので厄介です。
コミュニケーションの取り方に悩んでいたため『伝家の宝刀』である『下ネタ』を出してきたのがわかったのは、かなり先になってからでしたけど。笑
企業ライターをしていた当時、原稿作業をしながら常に広範囲に聴力を使っている状態で、時々「チューニング」がずれて、来客用のチャイムの音がわかるくらいに事務所すべての雑音を拾うほどでした。
だから日に日に具合が悪くなっていく。
対策として、我慢するよりこちらも非常識でいることを選びました。敬語なんてやめて、延々と繰り返される「三股自慢」にはきっぱりしっかりストレートに「クズですね。刺されておけばよかったのに」みたいな感じ。
それはそれで「上司になんて口の利き方するんだ」怒られたけど、だって、言ってもセクハラ(下ネタ)を辞めずに正当化するんですよ?「セクハラ正当化する奴に常識説かれたくない」ってやつです(←そこにいたるまで、ひたすら我慢して合わせてましたけどね)。
そして、上司がわからない技術面をめちゃくちゃ勉強して、文句を言わせないくらい仕事しました。「口答えする代わりに、この人の無理難題全てこなしてやる」という形で仕事では信頼を勝ち得て「やめるにやめさせられない」状態にしたわけです。それで、対等な関係に持っていって本音でぶつかってやりました。
好きな仕事だから辞めたくなかったし、何か掴んだ!!もう気が済んだ!!って思うまでしがみついてやることにしたんです。嫌いでもなんでも、仕事だと割り切って、上司から声がかかった集まりは全部ついていってやりました。
そうした結果
そのうちに「この人も器用じゃないな」と許せるようになったわけです。
もちろん、個人差のある話ですが。
私は「できる範囲で話を聞く」、「飲み会に付き合う」、「仕事はとことんやる」という『折り合いをつけた姿』を見せると、あちらも「実は君との付き合い方に困っていたんだよね」みたいな「折り合いをつけた姿」を見せてくれるようになりました。
現代のハラスメント問題は、互いの主張のみ言い合う状態になってることもあるなーと思ってみていました。ちょっと相手のことを知る努力をしてみると、もしかしたら意外な道が見えるかもしれません。無理のない範囲で少しだけ我慢して、相手方を観察してみるのも一つの手段だなと思った出来事でした。